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本のハナシ

10年位前に読んだ本「明治快女伝  わたしはわたしよ」

明治生まれの女性52人の伝記なんですが、岡本太郎の母で恋に生きた童女のような岡本かの子、歌人の与謝野晶子、日本初の女医荻野吟子、阿部定事件の定、女優の水谷八重子・・・・とそうそうたるメンバーが並ぶ中、特に印象的だったのが、柳原白蓮でした。

細面でうりざね顔。当時の3大美人と言われた写真の白蓮と白蓮の生き方があまりに違い過ぎて、当時記憶に深く刷り込まれました。

その少し後、林真理子が書いた白蓮の伝記「白蓮れんれん」を読み、しばらく自分の中だけで小さな白蓮ブームがあったのですが、それもすっかり落ち着き忘れかけていた一昨年、NHKの連ドラの「花子とアン」で村岡花子の「腹心の友」で白蓮が描かれていて、楽しみに連日放送を見ていました。

その白蓮の命日が1967年2月22日。
ちょうどその2月22日に札幌の六花亭のホールで「白蓮を偲んで 講師 林真理子」というイベントがあり、行ってきました。

会場は熱気がすごかった~。
白蓮のお話を~という方もいたと思うけど、林真理子の話を~という方の方が多かったかも。

その真理子さん。
本を書く前に編集の方2人と、駆け落ちした宮崎龍介と白蓮との間に生まれた娘さん宅に赴き、700通もの手紙を見せていただいたらしく、そのお話や裏話をたくさんしてくれて、あまり「偲ぶ」って感じではなかったけれど、白蓮の人間味が垣間見られてこれはこれで貴重なお話でした。





1時間30分の講演が終わり、同じ建物内の喫茶室へ。

本のハナシ_f0011663_1094246.jpg

ホットケーキです。
今、流行りのフワフワパンケーキではなくて、昔ながらのずっしり感。
これにたっぷりのバターとメープルシロップでいただきます。

コーヒーはおかわり出来て、しかも本店喫茶室は焼きたての大平原のサービスあり。


喫茶室で少し本を読んでから、1階に行き出口に向かうと、3人くらいそこに人がいて、近くに行くと真理子さんでした。
私が外に出るタイミングとバッチリあってしまい、ほぼ同時にドアを出て、ほんの少しの距離でしたが真理子さんの後ろを歩き、雪道に慣れている私はすぐに追い越してしまいましたが、さっきまで講演を聞いていた方と偶然にも近くで会えてちょっと嬉しかったな。
ほんの十数秒違っていたら会えなかっただろうし。
ありえない話だけど、一瞬「あなた、中学生の時に林真理子の『ルンルンを買っておうちへ帰ろう』買って読んでいたわね。ルンルンなんて抽象的で買うことなんて出来やしないのに、何に惹かれたんだかあなた何度か繰り返し読んでいたわね。そうね〜、一回位近くで会わせてあげるわよ」と白蓮が導いたような気がしてきました。
いや、ありえないな(笑)


白蓮れんれん、また読んでみようかな。
前に読んだ時とはまた違った見え方がしてくるような気がします。










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by peach-jamjam | 2016-02-24 10:21 | 日々のこと